雷と雨を道連れに出発、満月(20:08)を能楽堂で過ごしました。
しかも席が一番前という!
能楽堂から帰ると、いつも神社でお祓いを受けたようなすがすがしい気分になる。でも嘘でもなくて、能楽には平和祈念、五穀豊穣などめでたい祈祷といった意味合いもあり、本来は神に向けて演じていたそうだ。
究極まで無駄をそぎ落とした美しい空間や姿で繰り広げられる世界。想像力を遊ばせ、別の次元へ羽ばたく楽しみがある。
◎番組
仕舞「道明寺」「笹之段」「船橋」
狂言「成上り」
能「邯鄲」
18時開演、20:33終演。
★狂言「成上り」
鞍馬参り(満月ウエサク祭の今夜と意図的に重ねたかは謎)の途中で仮眠を取っている主と太郎冠者が、詐欺師に刀を取られて青竹とすり替えられ、起きたらびっくり!からおかしく展開していくストーリーです。
(興味ある方は こちらに狂言「成上り」の詳しいストーリーあり、またこちらはウエサク祭について)
♥個人的には野村萬斎氏を2mくらいのところで見てドキドキ。すっぱ(詐欺師)に蹴られて転げ回ったり、縄を編んでみたり、とぼけてみたり、笑ったり、細かな表情や顔色まで感じられて大満足、ごちそうさまー♥でした(笑)渋谷仕様か(笑)鮮やかな太郎冠者の装束もヒットです。
★能「邯鄲」
邯鄲(かんたん)は中国にある町の名前。
人生に迷って答えを探しに来た人物が、夢のお告げを得る枕の話を宿屋の女主人から聞き、栗飯ができるのを待つ間にその枕で一眠りすることにする。
誰かに起こされ、覚めると自分は王様になっていた。栄華を極め、家臣に恵まれ、様々な経験をしてきた。気づけば50年も経っていた。不老不死の薬まで手に入れた。
そしてまた誰かに起こされた。それはあの宿屋の女主人だった。「粟飯の用意ができました」と言っている。この50年は粟飯が炊ける間の夢の出来事だったのだ。
そこでこの人物は、人生とはあっという間の夢物語という悟りを得て帰っていく。
この不思議なストーリーに導かれ、そして地謡や笛鼓の演奏が迫力満点で素晴らしく、トランス状態のような心地で時を過ごした。能のクライマックスの演奏や舞いが何とも魅力的です。
藤田貴寛氏の笛の音が何ともいい音だった。そして小鼓:大蔵源次郎氏、大鼓:亀井広忠氏、太鼓:梶谷英樹氏の絶妙の交流が何とも素晴らしく、、、
集中しすぎたのか、帰宅してから私もうたた寝をしてしまいました。。夢は見ませんでしたが。。。
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