屋久島に滞在した時、清水工房さんで初めて木のオカリナと出会いました。
オカリナといえば土から焼いた焼き物が一般的で、木でできたものを見たことはありますが、写真のようにオカリナらしい丸みを帯びたものには初めて出会いました(オカリナは屋久島のヒノキ、リンゴは屋久杉で作ったものをお店の方からいただきました)。
屋久島で太忠岳に登って、途中のヤクスギランドにある森や木の素晴らしさを再認識したことで「木って大切な存在」と熱く思った次の日のことでした。「今日は帰る前の日で自由行動。どこへ行ってみようかな?」と思ってたら、一緒にいた友達がふと見つけた広告で「屋久杉のオカリナがあるって!」と教えてくれてピンときました。それで大雨と雷が鳴る中地図を頼りに工房へ。そこは町から少し離れた、とても静かな大地の真ん中にありました。
工房に入ると、笑顔の元気な仏像やネコの木彫りが目に飛び込んできます。
お店にいた奥さんにオカリナのことを訪ねると、快く試奏させてくれました。
屋久杉のオカリナだけでも樹齢数百年〜数千年から作ったものもあり、屋久杉のヒノキ、他の木の種類がありました。
店頭にある全部を吹かせてもらったのですが、「あ、これ!」と最初に思ったのは写真のヒノキのものでした。最初は屋久杉で欲しかったのですが、ヒノキの明るい響きと波長が合ってしまったみたいです。そこで他のヒノキも在庫から出してもらい吹き比べたら、最初に吹いたものがやっぱり良くて決定。久々に「出会って」しまった感じでした。
他にも「値段をつけられないので」と展示のみになっている、樹齢数千年の屋久杉の「コブ」から作ったオカリナも吹かせていただきました。こちらは一見細い音なのですが、まっすぐに一筋の光が伸びて行き、どこまでも届くようなすごい響きです。何の曲でもいいというわけではなくて、お店の方と話したことから「G線上のアリア」を吹いてみたら、心が洗われるような素晴らしい音の体験になりました。
オカリナを木で作るというのはとってもとっても繊細な作業で微妙な削り加減が音色や音程に響くそうです。仏像の彫刻も特別な技術がいるそうで、その繊細な技術があってこそのこの完成度なのだそうです。また製作をしているご主人自身が長年のオカリナの愛好家で、木で音を出したい情熱から生み出された作品の数々だそうです。
写真のヒノキのオカリナが手元に来て以来、まずは生徒さんに聞いてもらい、演奏仲間にも聞いてもらい、色んな感想をいただきました。土からできたオカリナと、木のオカリナはまるで印象が違うこともわかりました。今はその個性をどう吹き分けよう?と楽しみなところです。今月末このヒノキ・オカリナの初本番を試みる予定です。
今日は最近コラボしているウクレレの人と一緒に葉山のとあるcafe演奏の打ち合わせにでかけたのですが、そこで土と木のオカリナを両方披露したら、こんな意見をいただきました。
「土のオカリナは「耳」で音を聞いている感じだけど、木の方は聞いているだけで身体全部にきたのでびっくりした。」
そして「木の方ならやわらかくて踊れそう」と言って、その場にいたcafeの友達が一緒にフラを踊ってくれました。
(こちら葉山の演奏は10/10 Sat午後に決まりました。詳細追って告知します)
木のオカリナは何の曲でもいいわけではなくて、魂に響く曲を選びたい感じがしています。
これから発展の余地がたくさんありそうです。